自分の子どもを中学受験させようかお悩みの方、多くないですか？？

 

 

 

などなど、悩みは尽きませんよね。

この記事では、中学校教諭経験があり、有名塾の教室長を務めていたアタカが、自分の息子の中学受験をもとに様々なお悩みを解決できるように答えてみました。

 

今、受験をお考えのご家庭は一つの参考にしてもらえたらと思います！

 

 

目的によって中学生受験を考えるべき

 

 

そもそもなぜ中学で受験をさせたいのでしょう？？

子どものため？自分の安心のため？ステータスのため？

 

理由は様々だとは思いますが、まず第一に子ども本人が受験を前向きに考えているかということが重要です。

 

受験をするのは子ども。頑張るのも子どもなのです。

 

子ども自身も目的を明確にして取り組めているのかがその後の合格に影響してくるものだと思って下さい。

 

中学受験をする理由には次のようなパターンが考えられるかなと思います。自分が当てはまるのか見てみてください。

 

 

学力上位を狙って中学受験

 

これは子どもの学力が非常に高く、公立中学校よりもさらに上のレベルを目指したいという時に私立中学校への入学を考えるパターンです。

 

いわゆる難関私立中学校といわれる学校への受験から、そのまま高校、そして国立大学への進路展望や、医学部などの難関学部などへの受験を見据える場合は良いと思います。

 

この場合、子供の能力も高いのでモチベーションも高い状態で受験に望めると思います。

 

昔からある定番のパターンですね。

 

 

エスカレーター式に大学進学を考えて中学受験

 

次に、（幼・小）中・高・大までがエスカレーター式で進学していける学校を受験する場合です。この場合は受験をする目的としては２つあります。

 

１つ目は、このような学校は全体的に高学歴でないと入学できない学校が多いです。校種（中学や高校）が上になればなるほど入学の難易度は上がっていくと考えてもらって構わないと思います。

 

合格難易度が上がる高校や大学よりも、比較的ライバルが少なくて難易度が低い中学での受験を考える場合の１つの選択肢とは考えられます。

 

２つ目は、受験を経験するストレスをできるだけ少なくしてあげたいと考える場合です。

 

一般的な公立中心の進学で考えると、高校、大学の２回受験をすることになります。かなりのプレッシャーになる子どももいると思います。

 

これがエスカレーター式の学校の中学受験となると、中学受験の１回だけで大学進学まで約束されることになります。（大体は約束されます。よほど学校に背くようなことをしない限りは・・・）

 

このデメリットとしては、学費（費用面）で負担が大きくなるということですね。

 

 

部活動などの目的があって中学受験

 

・地元の中学校には〇〇部がない。

・クラブチームに所属していて、監督やコーチが強い中学校を紹介、推薦してくれた。

・過去の実績からどうしてもあの私立中学校に入学して上手くなりたい。

 

このような理由で私立中学校の受験を希望する人も少なくないかもしれません。

 

この受験のメリットとしては、推薦などをしてもらえると入学金の免除であったり、学費の何割かが免除される場合もあります。※

 

※すべての学校ではありません。学校ごとの基準があり、それをクリアするか、もしくはそもそも免除の制度がない学校もありますので、そこは受験前に学校にご確認ください。

 

 

学力低位だから中学受験

 

これは、非常に大事な考え方だと思ってください。

実際にアタカの息子もこのパターンではあります。

 

これはぼくの持論ではあるのですが、公立中学校に通わせると学力の差は広がるばかりです。公立中学校で学力が低位になると、なかなか盛り返すことは難しいです。

 

これは、公立中学校が履修すべき内容を優先して学力的にはクラスの真ん中の子へ向けて授業を考えているからです。

 

学力低位の子どもにも、もちろん指導はしますが、ずっと見ていると学習内容や進度が進みません。どこかで見切りをつけなくてはいけなくなります。そのため学力低位の子はじわじわと遅れていき、取り返しのつかないレベルにまで落ちてしまいます。

 

いざ救ってあげようと思っても、もう手遅れ。

高校受験で後悔することになります。

 

その点、私立に関して生徒はある程度の学力を有して入学してくるので、そこから学力が落ちる、勉強が分からなくなるというのは学校側の責任と言われても仕方がなくなります。

 

私立中学校は、口コミが非常に重要になる部分も多いのでガクンと学力が落ちる子どもがいると手だてを考えてくれることが多いです。学力向上や合格実績を宣伝文句にしている学校もありますからね。

 

 

資金面さえクリアしているなら中学受験をオススメ

 

 

中学受験で一番の心配は資金面なのではないでしょうか。私立の中学校に入学させた場合の3年間の学費は250～450万円ほどだといえます。

 

これは入学金、施設費、積立金、教材費などの総費用だと思ってください。

（ちなみに公立中学校は3年間で約150万円といわれています）

 

決して安くはないと思いますが、今では奨学金などもあり月々の負担を軽くする手段もいくつもあります。

 

　学力上位層は保護者の経済力が反映される

 

これは海外の論文で発表された研究ですが、子どもの学力は親の経済力に反映されるという結果が出ているそうです。

 

学力上位の子どもは塾に通い、進学先も私立が多い。習い事もしており、学力面だけでなく情操面でも秀でていることが多いようです。

 

その逆も学力低位の子どもは学習にかけるお金を惜しむがあまり、学校の学習内容で分からない部分があっても成す術がない状態になってしまうようです。

 

もちろん、すべての子どもに当てはまるわけではないですが、学習に取り組む環境に関しては差が歴然としているなと感じる研究内容でした。

 

 

学力低位の子どもの救いの手になる可能性がある

 

これは先ほど述べた内容とカぶる部分がありますが、中学から高校、大学へと校種が上がるにつれ学力の差は大きくなります。

 

中学や高校になってから大きくなった学力差をひっくり返し大逆転を狙うなんていうのはなかなか難しいです。

 

ビリギャルみたいなことは滅多にないのです。（だから本になるんですよ）

 

多くの人は人生に転機が無いかぎり、学力の大きな変化もないでしょう。

 

だから、早くて学力差が少ないうちにテコ入れが必要なのです。学力的に不安な子どもほど早い方がいい。

 

それが学力低位の子どもたちの救いの手になるとアタカは思っています。

 

 

こんな子にはオススメしません

ただ、ここまで中学受験の必要性を述べてきましたが実はオススメできない子どももいます。

 

みなさんのお子さんが当てはまるのかチェックしてみてください。

 

地元に愛着がある

 

これは難しい問題です。

能力があっても、地元に愛着がある子どもは中学受験がうまくいかないことがあります。

 

この地元とは、住んでいる地域や学校の友だちのことです。

 

地元や友達と過ごす時間がどうしても短くなります。

地元の友達は地元公立中学で楽しそうに過ごしているが、自分はその輪の中に入れないということがストレスになり、中学受験をする意義や、合格後も何故行かなくてはいけないのかと考えるようになってしまうことも少なくありません。

 

これを防ぐには、地元以上に夢中になれる何かを見つけて追いかけるしかありません。

これには家族のサポートも必要だと思いますね。

 

新たな環境に不慣れ

 

これは実は公立学校にもある問題ですが、「中１ギャップ」という問題です。

 

小学校から中学校に変わると生活を始め、学習の方法、テスト対策、部活動など、これまでに経験したことが無いものがたくさん出てきます。

 

その時に多くの子が必死に食らいつくのですが、中にはその多忙な取り組みに潰され勉強についていけなくなる子どもや、場合によってはそれがきっかけで不登校傾向になる子どももいます。

 

そのような状態を中1ギャップといいます。

 

この中１ギャップが最初は周りに友達がいない私立中学校で起きてしまうと不登校になるし、学費の問題もあるので公立中学校に転入します。という流れになります。

 

そうなるとせっかく受験をして入学したのに時間的、金銭的に負担が大きくなるだけになってしまうので、新たな環境に不慣れな子どもには公立中学校でもう少し色々と経験をして、精神的に成長してからでいいのではないかなと思います！

 

やりたいことや目的がない

 

親の言う通りにテストを受けて入学した学校ですが、なにもやる気が起きません。

のように、大きな目的や計画がそもそもあまり無い状態で入学すると大変です。公立中学校よりもカリキュラムとしては多い私立中学校ではしんどくなることがあると思います。

 

最初の話に戻りますが、受験をするのは子ども。中学校に通うのも子どもです。

子どもが中学受験をする目的を見出さない限りは、入学してからが大変になるのが目に見えています。

親の仕事は、子どもをやる気にさせて目標を見つけさせることです。

 

 

まとめ

 

 

色々なことを書きましたが、アタカの考えとしては中学受験は賛成派です。現にアタカの息子は中学受験をしていますし、次男や三男も望むならば中学受験をさせてやりたいと考えています。

 

ただし、望むならです。

 

何事も本人の進路ですし、本人が望むなら勉強も伸びると思っています。逆に本人が明確な目標を持たずに勉強を始めると学力の伸びは緩やかになります。

 

中学受験自体は子どもの将来的な選択肢を大きく広げてくれるものだと思いますし、金銭的な問題がなければ本当にオススメです。

 

また、昔みたいに「頭のいい子」じゃないと入れないものでもなくなってきています。中学受験の考え方も多様になっていますので、前向きに検討してみてほしいと思います。

 

もしそれでも悩むという方がいたら、いつでもアタカが相談にのりますよ笑